一般の方が点字に興味を寄せてくださっておられることに感謝の気持ちでいっぱいです。
ここに,「点字読み方一覧表」を掲載します。
点字は,書く時には右から左へ,読む時には,左から右へと読んで行きます。
すなわち,点字用紙の上面から下面に向かって点を打ち出しますので,下面に凸点ができます。
それを裏返して読む訳です。
従って,読みと書きの文字は,鏡面図形となっています。
点字は,目の不自由な人が指で読むものだと思っておられる方もあると思いますが,確かに,そのために考案されたものですが,睛眼者の人や弱視の中には,「目読み」といって目で読むこともあります。
点字を目で読む時のコツですが,点字が書かれた紙を60度ぐらいに斜めにして読みますと,各点の下に陰ができ大変読みやすいものです。
そのまま読みますと,白い紙の上に白い点ですので,目が疲れます。
ただ,目読みでも書く方から読む人と点の出ている方を読む人など,いろいろです。
では,目の見える人で指で読める人はいないかというと,そんな方もおられます。
点字の読みは,年齢と相関します。すなわち,若い人ほど,指で読めるようになるまでの期間は短いです。
なお,点字を指で読むことを「触読」といいます。
点字の基本について書いておきますと,50音の「め」の字が基本となります。
横に2個,縦に3個,合計6個の点の組み合わせですが,この「め」の字は,6個の点,すべてが出ている状態です。
読みの場合,左の上から下に1の点,2の点3の点,そして右の上から4の点,5の点,6の点となります。
書きの場合は,右の上から1の点,2の点,3の点・・・となります。
また,濁音は,5の点を前置しますし,半濁音は6の点を前置します。
夏になりますと,夕食のテーブルの上に乗ることも多くなる「缶ビール」のプルタブの近くにも点字が書かれていますので,左から右に読んでみましょう。さあ,何と書かれているでしょうか?読む向きを間違えると,正しく読めませんが,「おさけ」とか「まきお」と読めたかと思います。正しくは「おさけ」で,「まきお」と読んだ人は,上下を反対に読んでいるのです。
全国視覚障害者情報提供施設協会(略称 全視情協)が開いている「ひとりで学べる楽しい点字」のサイトへは以下よりお入りください。
「ひとりで学べる楽しい点字」