私たちが見えにくいと感じる眼の病気にはいろいろなものがあります。また,日常生活においては両眼で物を見て生活している関係で見えにくさに気づくのが遅れることもあります。そのような意味では,時々,手掌などで片方の眼をかくし,片方の眼で物を見て確認することも大切です。

 眼の病気には,先天性のものと,人生の半ばにおいて視力の低下や視野の狭さを感じるようになる後天性のものとがあります。

 後者の原因疾患として最近多いのは,緑内障,糖尿病網膜症,網膜色素変性症,加齢黄斑変性症などが知られています。

 見えにくさを感じられたら,近くの眼科を受診なさることはいうまでもありませんが,以下に紹介するロービジョン外来が良いと思います。

[ロービジョン外来:鹿児島大学 眼科]
[障害者手帳の交付について]
[障害者手帳の取得によって受けることのできる主な福祉サービス]


[ロービジョン外来:鹿児島大学 眼科]

 眼の病気で見えにくく日常生活に不自由を感じている患者さんを対象として,各種補助具を選定することで,QOL(充実感や満足感を持って日常生活を送る)を高めていくのが眼的です。

 外来診療日:第1・3木曜日(完全予約制ですので,初診の方は診療情報提供書(紹介状)が必要です。)

 外来の内容:現在の視機能を評価し,見たいものを快適に見えるようにニーズに応じて支援致します。

 ルーペ,単眼鏡等の補助具の選定,遮光眼鏡の試着(1週間の貸し出しあり),拡大読書器・音声読み上げ器等,日常生活用具の紹介,障害者手帳の取得・各種手続き,病気に応じて,眼球運動訓練,福祉施設・福祉サービスの案内,心理的サポート,ロービジョン便利グッズの紹介などが行われます。(上記は,同大眼科のHPより引用させていただきました。)

 電話:099-275-5111



[障害者手帳の交付について]

 これは身体障害者福祉法に基づいて交付されるものです。各種の障害を補償するための福祉サービスを受けるには,必ず,この障害者手帳が必要となります。

 交付の詳細につきましては,市町村の福祉担当窓口,または当会事務所へお尋ねになるか,上記のロービジョン外来受診時にお尋ねください。



[障害者手帳の取得によって受けることのできる主な福祉サービス]

 障害者手帳(視覚障害)を取得することによって受けることのできる福祉サービスには多くのものがありますが,ここでは,そのうち主なものを紹介します。

 なお,各サービスの後の(  )の中にお問い合わせ先を書いておきます。

 ◎視覚障害者のための日常生活用具の給付(福祉事務所,市町村役場へ)

 ◎視覚障害者のための補装具の給付(福祉事務所,市町村役場へ)

 ◎駐車禁止規制の適用除外(警察署または都道府県公安委員会へ)

 ◎JRの旅客運賃割引き(各駅,福祉事務所,市町村役場へ)

 ◎航空旅客運賃割引き(各航空会社支店・営業所および指定代理店,福祉事務所,市町村役場へ)

 ◎その他の公共交通機関の旅客運賃割引き(各交通事業者,福祉事務所,市町村役場へ)

 ◎有料道路の通行料金の割引き(各有料道路事業者,福祉事務所,市町村役場へ)

 ◎NHK放送受信料の免除(NHK放送局,福祉事務所,市町村役場へ)

 ◎地上デジタルチューナーの無料給付(地デジコールセンターへ)

 ◎郵便料金の減免(郵便事業株式会社へ)

 ◎NTT無料番号案内(東西NTT支店・営業所へ)

 ◎公営住宅の優先入居(都市再生機構へ)

 ◎不在者投票(市町村選挙管理委員会へ)

 ◎生活福祉基金の貸し付け(市町村社会福祉協議会へ)

 以上ですが,他にもまだまだあります。詳細につきましては,トップページより当会の事務局へもお問い合わせください。



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